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普遍性とアイデンティティーの関係
以上のような例からもわかるように、各国はそれぞれ独自の消費特性と資本主義制度を持っていて、国内および国外でなんら不都合は生じない商取引を行っている。二一世紀の消費者にとって「アイデンティティー」ということが重要な価値観になると思われるが、そこでは他よりすぐれているという「排他性の論理」ではなく「自己主張の論理」として「アイデンティティー」が強調されるようになる。アイデンティティーは重要ではあるが、それを強調しすぎると、「普遍性」に抵触する。

アメリカ型資本主義、イギリス型資本主義、フランス型資本主義などと分類した中での共通項は「市場」である。これらの国々では国内市場での契約や商慣習と国際市場での契約や商慣習にズレはあっても、致命的なズレではないのである。そこには国内と国際を調整する変換器ができ上がっている。

たとえ、絶えず各国の間で交渉中にいろいろな臥龍を生み出したとしても、「国際基準」という判断基準に基づいて相互に納得できるような余地を見出しているのである。そして「国際基準」の特徴としては、一定の「普遍性」を持っているということが重要である。また「国際基準」白身も固定したものではなく、時代とともに変化していき、新しい概念や方法が絶えず取り入れられることも必要である。

国際社会の中で。価値観の多様化によって「アイデンティティー」が強調されるようになり、一方で「情報化」によって国際的な交流はますます広がっていく。その際には、逆説的にも考えられるだろうが、「普遍性」を持った国際基準が重要な要素になる。つまり、「国際基準」をもとにして行動しなければ円滑な経済取引ができなくなる可能性が生じるのである。


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